運営

代表者の想い

私が100円の自動販売機を始めた理由

私は、六歳のときに目の角膜がはがれる病気になってしまい、病院に約半年入院していました。
ある朝突然目の激痛で目が覚め、あらゆる病院へ行き、その日のうちに入院が決まりました。

疲れ果てた私をおぶっていた母が、
「もう大丈夫だからね。」
と優しいながらも、元気のない、か細い声で言っていたことを覚えています。

きっと、しばらく入院するとは言いたくなかったのだと思います。

院内に響く足音、消毒液の匂い、ちょっと暗がりのところがあると、何とも言えない怖さと寂しさが当時ありました。

何より、ひとりで寝る夜がいつも怖かったことを今でも思い出します。
夜が怖くて、寂しくて、ナースコールを押してしまった事もあったそうです。

そんな入院中の楽しみが、休憩室で買ってもらえるジュースでした。
お菓子は食べられなかったので一日一本、母からもらった百円玉を小さな掌に握りしめ、小さなジュースを買いに行ったものでした。

毎日毎日、休憩室でジュースを飲んでいると、同じく入院している近い歳の子も買いに来ていて、自然と友達になっていきました。

このときの経験が忘れられず、何とか病院や施設といった幼い子供が集まる場所に自動販売機を設置できないだろうか。
街中には百円自動販売機が増えましたが、施設や病院内で見る機会はほとんどありません。

であるならば
「自分が置きたい」
「運営をしたい」
と思い、病院、施設、学校近辺、保育園、学習塾など、子供が集まる場所に百円の自動販売機を設置するようになりました。

小さな子供にとっては、ジュースを買うことは大人が思っているよりも楽しみで、ワクワクする事だと自分の思い出を信じています。

ジュースを補充しているときには、
「今度は何のジュースが入るの?」
「そのジュースは美味しいけれど、こっちは美味しくない!」
と、実に子供らしい掛け声をいただくことが私の大きな楽しみになっています。

私たちが自動販売機のシンボルに「ニコちゃんマーク」を採用しているのは、
この百円のジュースーー このジュースがーー

『買ってくれる人を笑顔にして、楽しい会話を生み出してくれるきっかけのシンボルになってほしい』

との想いが込められています。

子供達を喜ばせようと始めた百円の自動販売機でしたが、子供達だけでなく大人の方からも喜んでいただいています。

気づけば、子供が集まる場所ではない企業様の休憩室や、タクシー会社の待機場からの問い合わせもいただいています。子供を喜ばすことができる物は、大人も喜んでくれるのだという新たな発見でした。

そして、大人が多い場所でもいただく声は子供達と同じなのです。

「今度ほどんなジュースが入るとね?」
「これ美味しかったよ! これはちょっと味が甘すぎかもね」

一日のほんの小さな楽しみになってほしい。
一つの飲み物から始まる会話が、その場所の空気を変えてくれるものになります。

ぜひ、私たちの自動販売機を置かせてください。

きっと、いままでに無い、新しい空気が生まれます!

福岡ドリンクへのお問い合わせ

    必須お名前

    任意メールアドレス

    必須電話番号

    必須要望

    任意メッセージ本文